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コラーゲングミを食べ過ぎると有害か?研究の結果で検証!

手軽で美味しくて、子供から大人までおやつとして人気のグミ。
最近はよく「コラーゲン○○mg配合!」「コラーゲンとビタミンC配合!!」といった美容や健康を意識したグミが増えてきています。
さて、その注目を浴びているコラーゲングミは果たして効果があるのでしょうか?真実に迫ります。

グミに入っているコラーゲンは効果があるのか

最近、グミのパッケージには「コラーゲン配合」と書かれています。
その「コラーゲン」、実はグミという食品には必ず配合されているのです。
なぜなら、グミは、果汁などをゼラチンで固めたお菓子です。
ゼラチンとは動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分である、「コラーゲン」に熱を加え、抽出したものを指します。
つまり、グミにコラーゲン配合は当たり前なのです。
そこで、グミに入っているコラーゲンの効果ですが、確かにコラーゲンは含まれますが、1粒のグミに配合されているコラーゲンは極少量であって、グミのコラーゲンだけでは効果の有効性があるといったエビデンスは今のところありません。

コラーゲングミの食べ過ぎはカロリーオーバー

コラーゲングミを「ヘルシー、美容にいい、少量だからダイエット向き」と思って大量に食べている人は危険です!
コラーゲングミのカロリーはコンビニやスーパーでよく売られている1袋(約80g)で260キロカロリー以上あります。
260キロカロリーとはゆで卵3個分やご飯茶碗1杯よりも多く、食物の糖分量を指す、糖質もコラーゲングミの方が高いです。
コラーゲングミの糖質量は、1袋でおよそチーズケーキ2個分の含有量です。
コラーゲングミのようにゼラチンで出来ているお菓子は大量に食べることで「糖化」といって体を老化させる原因になりやすい為、たんぱく質(ゼラチン)と糖(大量)の組み合わせは注意が必要です。

たんぱく質の糖化とは?!

「糖化」とは、体内にあるたんぱく質と食事から摂取して余った「糖」が結びつくことでたんぱく質が変性を起こし、体内に糖化したたんぱく質が生成されることを言います。
糖化したたんぱく質は「最終糖化産物」と呼ばれ、これらが体内に蓄積すると老化がすすみ、シワやたるみの原因の他、糖尿病、動脈硬化、白内障、神経障害など様々な病気を引き起こすことがわかっています。
コラーゲンの期待効果が美肌や丈夫な骨の形成ですが、「糖」と結びつくとその効果は薄れていきます。
糖化は麻薬に近い作用があるといわれ、甘いお菓子や糖質たっぷりの食生活を続けていると、「糖質中毒」になりやすいといわれています。
特に、空腹時にコラーゲングミなどの糖質が高い甘いものを食べると急激に血糖値が上昇して、脳が甘いものへの欲求が高まり、糖質中毒を招く「シュガーハイ」と呼ばれる状態になります。

コラーゲングミに関しての色々な浮説

コラーゲングミに関して様々な美容、健康、ダイエット効果と日々浮説が更新されていきます。
しかし、これらの効果は本当に信じていいのか2016年までの研究結果を参考とし、真相を追及していきます。

コラーゲングミを食べると美肌になる?!

コラーゲン効果としての期待が大きい「肌の再生・活性化」。
コラーゲンと聞いて「美肌効果」と思う方も多いでしょう。
しかし、2010年までの研究ではコラーゲンを経口摂取しても効果が無いといわれてきました。
つまり、コラーゲングミやコラーゲン入り○○の商品はコラーゲンが配合されていても身体の中ではまったく吸収されないと言われていたのです。
しかし、2011年に開催された『第29回日本美容皮膚科学会』 にてノエビアグループの常盤薬品工業が「コラーゲンを低分子化することで体内の吸収率が増加する」ことを発表し、コラーゲンが再注目されるようになりました。
通常のコラーゲンは分子が大きく、分子を小さくするためにコラーゲンを加熱、精製したものがコラーゲングミにも使用される「ゼラチン」です。
そしてさらに消化吸収しやすいように、ゼラチンを細かく酵素分解したものが、「コラーゲンペプチド」です。
酵素は個人差があるものの私たちは身体の中に備わっています。
コラーゲンは分子量が小さいほど水によく溶け、体への吸収性も高くなっていきます。
つまり、コラーゲングミに含まれるコラーゲンは極少量だが、ゼラチンを使用して作られている食品の為、うまく体内で吸収することができると期待効果はゼロではありません。

コラーゲングミを食べると身長が伸びる?!

2004年に放送されたテレビ番組でマシュマロを毎日10個食べた30代女性が身長4cm伸びたという結果が放送されました。
マシュマロもグミも主原料はゼラチンです。
番組ではマシュマロの中に入っている「ゼラチンが対象女性の軟骨を大きくし、その分、背が伸びたのではないか」と結論づけたそうです。
このことから、同じ主原料で出来ているコラーゲングミも身長を伸ばす効果があるのではないかと浮上しました。
身長は各パーツの骨の長さが要因と言われています。
子供の骨には成長期が終るまで、骨端線と呼ばれる骨が伸びる部分が存在しています。
骨端線の軟骨部分でコラーゲンが生成されることで骨の骨格となりカルシウム成分が付着していくことで骨が伸びていくことになります。
つまり、コラーゲンがないと骨自体を伸ばすこともできないのです。
しかし、テレビ番組で放送された対象者は30代と成長期をすでに終えた女性です。
少なからず、コラーゲンの影響はあるものの、はっきりとコラーゲンが身長を伸ばす要因となっているとは語られていませんでした。
コラーゲンは成長期の骨を伸ばす作用に関りを持つとともに関節のクッション部分にも関わっていることがわかっています。
コラーゲンは減少すると関節軟骨の変性、関節症状の影響もあると言われています。
コラーゲン自体が軟骨になるとか、皮膚や骨になるとかではなく、細胞にスイッチを入れるような形で遺伝子の発現を制御していることが2014年城西大大学発表の「コラーゲンペプチドの骨への作用メカニズムに関する論文」で確認されています。
つまり、コラーゲンは骨(骨質)の他にも関節にも大きく関わりがあります。
ただし、コラーゲングミを食べることで身長が伸びるといった決定的な因果関係はいまだ不明とされています。

グミを食べればコラーゲンサプリは必要ない?!

答えは「ノー」です。
コラーゲンの目安量は骨・関節には1日10g(10,000mg)、肌には1日5g(5,000mg)で作用が認められています。
コラーゲングミに含まれるコラーゲンは極少量で、1日分のコラーゲンをグミだけで補おうとすると、糖質の取りすぎで肥満や糖尿病といった健康とは真逆の疾患が心配されます。
コラーゲングミでのコラーゲン摂取に関してどの資料もカロリー、糖質の高さから「1日1粒~2粒までにしましょう」と少量しかすすめていません。
グミのみでコラーゲンを摂取することはやめましょう。

コラーゲングミの吸収効果を高めるには

コラーゲングミはおやつとして食べてもほとんどコラーゲンは体内で吸収されていません。
コラーゲンの吸収率を上げるには「ビタミンC」が必要と言われています。
タンパク質であるコラーゲンは、一度体内でアミノ酸に分解され、吸収されて皮膚や関節に届きます。
アミノ酸に分解されたままではいくらコラーゲンを摂取しても意味がありません。
そこで体内でコラーゲンの再合成をサポートする栄養素といわれているのが「ビタミンC」だと確認されています。
このビタミンCもコラーゲン同様に体内で合成される栄養素ではない為、コラーゲングミはビタミンCが配合されているドリンクを合わせることでコラーゲンが合成されやすく吸収率を高めます。
コラーゲンを無駄にしない為には「ビタミンC」商品と合わせて摂取するようにしましょう。
市販のグミにはよくビタミンC配合と書かれていますが、ビタミンCは酸化防止という添加物として使用されていることが多いため、グミに「ビタミンC配合」と記載されていてもグミとは別にビタミンCをとることを勧めます。

家庭で出来るコラーゲングミの作り方

市販されているコラーゲングミには合成甘味料や添加物、保存料など余計なものが多く入っています。
手軽に安心して食べられるように家庭でも作れるコラーゲングミを紹介します。

材料

(176kcal)
・グレープフルーツ100%ジュース 【分量】 160ml
(還元ジュースよりもストレートジュースが◎)
・粉ゼラチン 【分量】 10g
・お砂糖 【分量】 大さじ2
・レモン果汁 【分量】 大さじ1

作り方

1.グレープフルーツジュースを火にかけ沸騰直前で火を止めます。
2.温まった1にその他の材料をすべて溶かします。
3.目の細かい製氷皿に流し入れ、冷蔵庫で固まるまで冷やして完成です。

レモン果汁を使うことで「ビタミンC」も一緒にとれるようになります。
手作りの場合は、お砂糖を調節することでカロリーを抑えることもできます。
市販されているゼラチンの87.5%はたんぱく質なのでこのレシピでコラーゲンは約9g含有されます。
市販で売られているコラーゲングミよりも安く、カロリーも抑えることが出来ます。

まとめ

コラーゲングミを食べて美容や健康になれるといった決定的な証明はまだされていません。
それよりも、コラーゲンが含まれているからと大量に食べ続けるとかえって糖質の取りすぎで肥満や糖尿病といった身体へ悪影響を及ぼします。
グミにコラーゲンが含まれるのは当たり前です。
極少量のコラーゲンも無駄なく体内に吸収させるためにビタミンCと一緒に摂取することを心がけましょう。
しかし、コラーゲングミのみでコラーゲンを補うのではなく、バランスよく食事をすることが美容や健康が維持につながります。
食生活を見直し、バランスよく食事をしていくことが大切といえます。